『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』のカバーアート

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

著者: 先崎 学
ナレーター: 林 重吾
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このコンテンツについて

棋士生活三〇年、ある日突然襲ってきた病魔

「ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いしやがって」
藤井聡太ブームに沸く将棋界。そのウラで羽生世代の棋士が脳の病と闘っていた。
その発症から回復までを大胆に綴った心揺さぶる手記。

うつ病の頭には死のイメージが駆け巡るのだ。

うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。
あなたが考えている最高にどんよりした気分の十倍と思っていいだろう。
まず、ベッドから起きあがるのに最短でも十分はかかる。
ひどい時には三十分。その間、体全体が重く、だるく、頭の中は真っ暗である。
仕方がないのでソファーに横になるが、もう眠ることはできない。
ただじっと横になっているだけである。
頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。 私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。
つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。
まさにその通りであった。(本文より)©先崎 学
エッセイ 自伝・回顧録

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メランコリー親和型

いわゆる【綺麗なうつ病】のとても典型的な姿を、とても生々しく描いてくださっています。
本当に貴重な書籍ですが、現在増えている【うつ病】は、必ずしも著者と同じ経過を辿るわけではないのも事実で、その点も踏まえて読む必要があります。

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大変参考になりました

鬱病に関してこのような1年を通しての様子を書いている話しは少なく大変参考になりました。

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うつ病のリアルと将棋の世界

最近将棋の観戦が好きで、将棋関連の書籍を探していたところ、この本に出会ったのでAudibleで聞いてみました。

うつ病の経験者の体験談を聞くことで、日常生活のちょっとしたことが非常に複雑な思考を要していることが分かります。

「偏見は絶対なくならない」と本文にもありますが、少しでもなくせるように私自身も学び続けたいと思いました。

また将棋の世界のことは多少知っているレベルでしたが、棋士自身の言葉で語られたものだと重みが違います。

棋士同士のつながりや、プロとしてのプライド、将棋にかける想いは、うつ病になられても変わらないのだと感じました。

20チャプターに分かれていて、それぞれは20分前後のものが多いので、聴きやすかったです。

ナレーターの声は聞き取りやすく、セリフ部分は他のところと明らかに抑揚が違い、自然と聞き取れました。

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読んでよかった

将棋を見たりさりたりするようなりました。先崎先生の定跡本などを読んでいてこの本に気がつきました。家族に鬱ではないですが発達障害があり脳の機能の問題なのだと知識があってもなかなかうまく受け止めるのは難しい時があります。同じではないですができないこと受け止めることできること変わっていったことが明確に順序立てて書いてあってとても自分なりに脳の病気について心が整理されました。ありがとうございました。これからも将棋を楽しませていただきます。お兄さんにも感謝のエールを送りたいです。

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ありがとうございます。

「動きたくても動けないんだよ』と子供に言われたその疑問がやっと解けました。

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うつ病療養中に聞いて励まされています

本の内容と朗読がピッタリと合っていて聴きやすい朗読でした。横になりながら聴きました。体調が、本当に悪い時は、とても聴く気が起きませんが、少し良い時など寝しなに、夜中覚醒して目覚めてしまった時、少しづつ聴きました。
自分の進行中の症状と合わせて聴くと、うつに対する理解と洞察を得ることができます。何より、自分のうつの状態を、どのように説明すれば良いのか、言語化する際の参考になります。
回復には、生きがい、心の支えになるモノを発見する、あるいは自覚することの重要性に気付かされます。筆者の場合は、それは将棋ですが、心の支えである将棋の再発見のプロセスが丁寧にえがか、将棋を通じた人との交わりが、治癒に欠かせないということを、体験者目線で学べる貴重な書籍でした。

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